そもそも…”時間泥棒”って?

  
『写真は2月10日・羽田空港




『都民から時間を盗む”時間どろぼう”の正体は何なのでしょうか(^_^;)』
…というところで前回のブログが終わったので、その続き。



”時間どろぼう”とはエンデの『モモ』に登場する”時間貯蓄銀行”の”灰色の男たち”で
彼らは人々の心の余裕をどんどん奪っていきます。
そして主人公の少女モモが奪われた時間を取り戻すという物語です。
娘が4歳の頃『モモ』が映画化されるという事もあって話題になっていて
興味を持った妻が本を買い私は幼い娘に何度か読み聞かせていました。
それから十数年後にNHK『エンデの遺言』という番組が放映され
私はとても共鳴し、今の私の考えの骨子ともなっています。
それは…人々から時間を奪い心をまずしくさせる”時間泥棒”の正体を突き詰めると
時間を”お金”に換算し”利子”が”利子”を生むエンドレスのシステムにあるというのです。



東京は政治・行政・金融・産業・報道…あらゆる大組織が集中する大都市です。
そこで暮らす都民の多くは何らかの形でその恩恵を受けて、また受けようとして
田舎暮らしをするよりも、一般的には高い生活コストを払っている事でしょう。
私はこの大都市とモノゴコロついた頃からでも60年は向きあってきましたが
三丁目の夕日」時代から、今や表札すら表示しないオートロック・マンションを
高いローンで購入し、共同体を否定し個人情報を守ろうとする社会へと変化し
孤立社会になっていく過程を身を持って体験してきました。(^_^;)



人々が孤立していく事によって生活コストは高くなり消費は増えざるをえません。
しかし今の日本は充分にモノや情報は供給過剰というほど溢れているのです。
「奪い合えば無くなるが、分かちあえば余る…」と言われるように
お互いの顔が見えて分かち合い・助け合いが出来る社会が…
それもインターネットを利用すれば多様性・柔軟性のあるコミニティも構築され
人々は余裕のある生活が出来るはずです。



しかし、そんな事になったら、これまでの産業・経済構造に大きく依存し
生計を立てている(立てようとしている)都民にとっては好ましく無いと判断しての
今回の選挙結果となったのではないかと私は思っています。
しかし私はアベノミクスは必ず破綻すると確信していますが…
しばらくは都民が消費マシーンとしてタダタダ忙しく貧しく働いて
”時間泥棒”に活躍願う事も時間もまだ必要なのかもしれません(^_^;)




人気blogランキングへ


このブログは少子高齢化・低成長・分ち足の時代に向けて
保険屋KENの熱い思いを込めたもので、特定の団体や保険商品を中傷するものではありません。