そもそも…生命保険って? (前)

  
【写真は6月17日・戸隠で戸隠そば】




保険は万が一に備える制度ですが…
人は万が一でなく万が万必ず死にます。
しかし「ご主人が万が一亡くなられて場合は…」
なんてトークは私でも使う事が有ります(^_^;)




必ず人は死ぬわけですが、
何時どのように死ぬかは本人はもとより誰にも分かりません。
だから人生は面白いとも言えるわけですが…
そこで生命保険というビジネスが成り立つわけです。




日本は生命保険の加入率が世界的に見ても大変高い国と言われています。
戦後焼け野原が残る街や村を戦争未亡人を主とする保険外交員が
地道な訪問営業を繰り返し生命保険を普及させていったからです。




そのころ主に売られていたのは『養老保険』という
死亡保険金と満期金が同じ貯蓄性の高い生命保険です。
戦後まもない頃の100万円と言えば夢のような金額です。
毎月コツコツと保険料を払って、死ぬこともなく満期を迎えて満期返戻金100万円を
迎えた多くの契約者が「これじゃー墓代にも成らない!」と嘆きました。
満期間際にに亡くなって保険金100万円を手にした遺族も同様です。(^_^;)




戦後の高度インフレの中で保険会社は契約者から預かった保険料で運用した
不動産や投資が収益を膨らませ、契約者には契約時に約束した保険金・満期金を
支払えばいいのですから…保険会社はどこも横並びで巨大化していきました。




1996年10月、保険の自由化で損保代理店でも損保系生保が誕生し生命保険を
扱う事が出来るようになりました。(フコク生命は以前から扱っていましたが)
その半年後の1997年4月に日産生命の破綻から生命保険会社が連鎖的に
破綻するという生保危機が始まるわけですが、
私にとってはとても興味深い経験と勉強をさせて頂きました。




インフレや高金利が続くものとの前提で貯蓄性の高い保険商品を販売し
それが裏目に出たという事ですが…
生保には公的資金も投入され、契約者は損害を被りました。(^_^;)



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