そもそも…損害保険って?


【写真は6月17日・戸隠神社にて】




私が損害保険の代理店を始めた頃
フランス帰りで絵画に詳しい友人が画廊に勤務していて、
海外のオークションで落札した絵画を日本に運搬するまでの保険の契約を頂き
そこから別の画廊の紹介も頂いたりしていました(^_^;)



この保険はマリン(海上保険)とよばれ、
我々のような一般保険代理店が直接に扱う事が出来ません。
しかし保険会社のマリン専門の社員に橋渡しをするだけで全てをやってくれて
手数料は頂けるわけで、とても楽をさせて頂きました。
それらの案件は数年で無くなり、画廊そのものも消滅してしまいました。
今にして思えばバブルの絶頂だったのです(^_^;)



私のような一般的な代理店はノンマリン代理店と呼ばれ
海上保険以外の損害保険すなわち自動車保険・火災保険・傷害保険
動産保険・賠償保険それに第三分野と言われる生命保険と競合する
所得補償保険や医療・介護の保険などを扱う事が出来ます。



私が代理店を初めた頃は損保会社も限られていて保険商品も横並びで
保険会社の指導に基づいて忠実にやっていれば
なんとか営業が出来たのですが、面白いものでもありませんでした。



1996年の保険自由化は私にとっても楽しみでした。
保険会社や商品の数は増えて保険にバラエティが増える事は
消費者にとって選択肢がふえ、代理店の保険営業も自由になれば
やりがいのある仕事になると思ったからです。
しかし保険を自由化したのだから…という理由で逆に細かな事にまで
金融庁や保険会社の指導?が多くなって、契約者には契約内容の了承を契約時に
署名を取る事を義務付けて自己責任を迫り効率的に保険契約する事になりました。



昔に比べれば安全対策も普及し火災や自動車のリスクも軽減し、そのままだと
保険料も下がって売り上げ低下になると、どうでもよいような?補償を大々的に売り込んで
保険料アップを図り、それが思わね事故率で保険料を上げるなんて事もやっているようです。



てな事で、言葉を選びながらの歯がゆい損害保険の”そもそも”になってしまいましたが
まだまだ損害保険と向き合う私の人生は続くようです。(^_^;)



人気blogランキングへ


このブログは少子高齢化・自己責任時代に向けて保険がその社会的責任を果たせるよう
そして、こらからのライフ・スタイルに適応した納得できる保険撰びが出来るよう
Dr.KENの熱い思いを込めたもので、特定の団体や商品を中傷するものではありません。