そもそも…復興とは?

  
【写真は2月1日・東京中央郵便局】


『復興』という言葉を3.11の大震災からよく耳にするようになりましたが
安部内閣はこれまでの復興予算を6兆円上積して
5年で25兆円として「被災地のインフラ整備や被災者の生活支援など資金面で
の不安を無くし復興に力を注ぐ」という姿勢を示したようです。





国会での所信表明演説でも安部さんは『震災復興』について
震災で母親とひいおっばあちゃんを無くした当時小学校3年生だった少女と再開し
「小学校を建てて欲しい」と言われた事を語っていました。




たしかに3.11の被災者が少しでも救われる事は多くの国民の思いでしょう。
6兆円を上積みした25兆円の予算が被災者の生活支援やこの少女が願っている
願いを叶えるために、何パーセントが使われるか私には判りません。




復興とは?…衰えたものを再びもとの盛んな状況に返る事を言うようです。
東日本大震災が発生する前から日本全国”盛んな状況”ではなかったはずですし
まして被災地の多くは”更にも増して盛んな状況”では無かったはずです。(^_^;)
「学校を建てて欲しい」と少女が安部首相に言ったのは具体的にどのような状況に
あるのか判りませんが”復興”ではなく”復旧”(元の姿に戻す)の問題ではないでしょうか。




3.11から2年近くが経過して”復旧”はそれなりに進んでいるようです。
”復旧”すらままならないのは福島の放射能で汚染されてしまった地域です。
この地域を今後どのようにしていくかは…
地域だけではどうにもならない国の大きな課題である事はたしかです。




安部首相はその震災復興に関する所信演説の最後に…
「故郷の復興は被災者の皆さまの生きる希望を取り戻す作業です。今を生きる
人々の笑顔を取り戻す。それは、その笑顔をただ願いながら天国で私たちを見守っている
犠牲者の御霊に報いる道でもあるはずです」…と結んでいます。
こても誰もがうなずける言葉ですが…津波災害と原発災害をゴッチャにして
25兆円の”復興”予算を正当化しようとしているようにも思えてくるのです。




選挙で大勝した安部さんの経済政策は”民意”に寄るものなのかも知れませんが
それが本当に被災地の故郷復興や犠牲者の御霊に報いるモノなのかは…
ジックリと見守っていきたいと思っています。(^_^;)



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