生命保険の資産性…8


これまで私のHPやブログでも書いてきた事ですがオサライの意味で(^_^;)



戦後からバブル全盛のザ・;生保といわれる時代まで、
我が国の生命保険会社は護送船団方式といわれる全社横並びで
大した営業努力もしないで巨大企業になりました。
それは『インフレ』という追い風があったからだと私は思っています。



戦後、売られていた保険商品は長期の『養老保険』です。
保険金額100万円、30年満期の養老保険があったとします。
貧しい中でも平和を取り戻した日本人は100万円という夢のような
大きな保険金額に数百円、数千円という当時としては大きな保険料を
勤勉な日本人は払い続けました。



例えば月1000円の保険料だとしても1万人いれば、1000万円です。
そのお金で保険会社は焼け野原になった都心の一角に土地を買ったり…
いろいろな投資をしました。



30年後、都心の土地は数百倍に上っていたかも知れません。
多くの投資も保険会社に大きな利益をもたらしました。
そして30年満期を迎えた養老保険は契約者に約束通り
100万円の満期返戻金が支払われました。
そして、契約者はこんな泣き言をいいました。
「これじゃお墓代にもならない」と(^_^;)



もちろんコレは私の例え話ですが…
私が保険の仕事を始めた頃、多くの年配のお客様から
「これじゃお墓代にもならない」と云うような発言はよく聞きました。



ようするに保険会社は戦後の高度成長と大きなインフレで莫大な利益を得、
契約者はインフレによって貨幣価値の下がった保険金を受け取ったのです。
保険会社が意図的に企んだのではなくインフレだったからです。



もし、戦後から30年間デフレであったなら…
保険会社の不良債権、契約者のお宝保険になっていたことでしょう。



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