本当の豊かさ…３
さて前回に引き続き”朝まで生テレビ”の香山リカ氏と村田晃嗣氏のやりとりを
もう少し掘り下げてみたいと思います。
まず私は言うまでもなく香山氏の意見に大賛成です。
しかし村田氏のココでの意見も私も充分に理解出来ます。
なぜならば、この番組の構成そのものが
「日本経済をどう”成長”させるか？」という主旨で作られているからです。
なぜならば、前号でも触れたように１６名中１５名のパネリストが
政治家と経済の専門家で固められているからです。
彼らが「成長なんて求めないで個人個人が楽しく生きる社会が理想」…
なんて発言していたら彼等の存在価値が問われかねません（＾_＾；）
せっかくの新春スペシャル番組というのなら
もっと幅広いジャンルで活躍する著名大物？！パネリストを登場させて
討論をすれば面白い展開も見られたと思うのですが残念です。
テレビ番組に限らず、最近の傾向としてあらゆる分野で細分化が進行し
大きな視点を見失い閉塞間が増大しているように思うのですが、どうでしょう。
村田氏の意見も（立場上は）理解出来ると言いましたが…
「ブータン程度の国なら」…というのにはヒッカカリます（＾_＾；）
たしかに人口６６万人の小さな貧しい国ですが
ブータンだって国民すべてが同じ価値観ではないはずです。
日本は１億３０００万人、ブータンと比べればとても豊かな大国です。
だからと言って個人の幸せよりも国全体の経済成長を目指さなければならない
正当な理由があるとも私には思えません。
ブータンより数段も経済的に豊かな国なのに、
自殺者が交通事故で死ぬ人より６倍も多い３万人もいる国です。
だからこそ、日本がGDPよりGNH（国民総幸福度）を目指す国になれば
世界は注目し、やがてソレに追随する国が続々と現れて
地球環境も改善され平和な世界になるかも知れないのです。
そんな考えは既得権者からは出ないと、まず思うことです（＾_＾；）
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