これからがM氏の出番!


M氏の会社が破綻したことは不幸なことかも知れませんはが…
もっともっと大きな目でみたら彼自身にとっても、またそこで働いていた人たちや
取引業者、そしてお客様にとっても、…
ようするに社会において、よかったと私は思っているのです。



彼の会社が公序良俗に反するような行為をしてきたわけではありません。
それどころか真面目に真面目に菓子作りに取りくもうとしたことが
結果的に命取りになったのです。
 


最初から収益性だけを考えて起業していれば、こんな事にはならなっかたと
思いますが、それではM氏が起業した意味がありません。
M氏の下で洋菓子作りを学びたい、といった人たちも集まらなかったでしょう。
技術と収益性の両立をさせて初めて一人前のプロのパティシエと
言えるのでしょうが、M氏はそれなりに両立させてきたからこそ
20年も経営してこれたのだと思います。



しかしココに来ての不況はこれまでに無いものでした。
そして重要な事は、少し我慢をしていればまた景気が回復し
ケーキが売れるようになるという保障はまったく無い事です。



私もM氏も戦後の高度成長の中での洋菓子業界に身を置いた人間です。
その頃はケーキは誰もが憧れで高級品だったのです。
店舗を出せば黙っていても売れた時代を経験しているのです。
しかし、今ではケーキは日常生活の中にすっかり溶け込んでしまい
消費者の舌も肥えて、自分で作って楽しむ人たちも増えてきたのです。



ようするにケーキは買うものではなく、楽しむものに変ってきたのです。
これからの時代は『お金はないけど時間はある』という時代です。
それでいて舌や感性は豊かになっているのです。



そもそも生のケーキという商品は材料費もテマヒマも技術も必要で、
しかも日持ちがせず儲けの薄い商品です。
それに立地の良い、しかも小奇麗な店舗が必要です。
店員も出来れば愛想の良い綺麗な女性が理想です(^_^;)
売れ残ったら廃棄しなければなりませんし、大量注文があればあったで
従業員を残業させたりパートを臨時雇用しなければ間に合いません。



私が保険代理店をはじめようと決めたきっかけは…
店舗も在庫も何もいらずに”お店”が出来ると思ったからですが(^_^;)
 


今の時代にM氏のような経営を、無理な借金を重ねながら続けていたら
もっともっと傷は大きくなって被害が拡大したでしょう。
ケーキは売れなくなっても…ケーキ文化は根付いたのです。
「これからがホントの出番!」と私はM氏を励ましているのです(^_^;)


人気blogランキングへ


このブログは少子高齢化・自己責任時代に向けて保険がその社会的責任を果たせるよう
そして、こらからのライフ・スタイルに適応した納得できる保険撰びが出来るよう
Dr.KENの熱い思いを込めたもので、特定の団体や商品を中傷するものではありません。