保険会社の統廃合で利益を得るのは?


銀行の統廃合は今日まで何度も繰り替えされメガバンク3社に絞られ、
昔あった都市銀行が今はどの銀行になったかも忘れそうです。
 



いよいよ損害保険の分野でも統廃合が加速していくようです。
それが契約者や消費者にとって喜ばしい事なのか
製造業などの統廃合以上にピンとこないのではないでしょうか(^_^;)
なぜピンとこないと云うと目に見える商品があるわけでないので
「統合によりサービスの向上、経営の安定…」と言われれば
よく判らなくても納得せざるを得ないからです。(^_^;)




その目的はやっぱり効率化・合理化を図って大型化し体力をつけて
『生き残りをかけて勝負に出た』ということに変りはないでしょう。
特に金融はシステムや資本力がモノを云う世界でしょうからなおさらです。




でも前回のブログの続きになりますが…
保険会社がグローバル化して勝ち残ったところで、どうなるのでしょう。(^_^;)
保険会社で働く社員、その代理店、そして何より契約者にとって
何のメリットがあるのでしょうか?
そして最終的に誰が利益を得るというのでしょうか?




「より強力な経営基盤を築く事が何よりもの顧客サービス」
と反論されそうですが…
そもそも”保険”という商品は保険会社が万一破綻した場合でも、
補償(保障)の90%までは守られているのです。
予定利率の高い商品を保有していた生保の破綻が続いた時代には
予定利率を引き下げられたことで破綻生保の契約者に損害が出ました。




しかし、それ以降発売された保険の予定利率は1%代がほとんど、
それも解約返戻金を無くした掛け捨て保険が主流になっていて
保険会社が万一破綻したところで契約者に大きな被害は無いはずです。




それより保険会社が統廃合で大きくなればなるほど…
マニュアル的パターン的サービスでムラは無くなるかもしれませんが…
ほんとうの意味でも信頼関係は薄れていくのではないでしょうか。



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