なんだか判らないまま…


『レインメイカー』というF・コッポラ監督の映画がありました。
低所得者をマーケットにした医療保険を販売する大手保険会社は
保険金請求があると、保険金が払えない理由の書類を契約者に次々と送りつけ
”不払い”にするというシステムで不当な利益を得ていて…
それと闘う若き弁護士の物語ですが。




なぜ?低所得者をマーケットにしたかと言えば、
富裕層に不当な不払いをしようとしたら訴訟社会の米国のこと
直ぐに弁護士が出てきて、保険会社の不正が暴かれてしまいます。
しかし、低所得者にはそんな余裕なく、故意に作成された難しい書類を山のように
見せられたら、何が何だか判らなくなり、そこで安価な示談金を提示されたら
それで合意してしまうのです。




状況はかなり違いますが、今回の車検騒動?(^_^;)で、
私は『レインメイカー』を思い出してしまいました。
不当だと思っていても、何だかんだと理屈をつけられれば
多くの人は、それを呑まざるを得ないのだろうな?…という事です。




車検を受ける人が低所得者という事はありませんが、
「そういう決まりです!」と言われてしまえば
数万の出費なら渋々でも了承する人が多いのではないでしょうか?




こんな時代だから何事もゆっくりと思うのですが…
なぜか?なんでもスピードが要求される
我が保険業務も早期更改・早期更新が最重要課題のようです(^_^;)




どうして誰もがそんなに忙しくなって
じっくり考える時間を無くしていこうとするのでしょうか?




シートベルトは複雑な機械や見えにくい箇所にあるでもなく、
自分の命や身体を守るため自分自身で装着する単純な装置です。




このようなモノまで人間の5感を使っての使用は抹殺され
マニュアルで判定され新品のユニット製品にパチンパチンと差し替えられ
何だか判らないまま…高い料金を自動的に払わされる。
近未来小説のような恐怖感を感じてしまうのです(^_^;)



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