選択肢は多ければ多いほど良いか?


『選択肢は無いよりあった方が良い』という意見には私も賛成です。
しかし『選択肢は多ければ多いほど良い』という意見はどうでしょうか?




昔はビールといえばラガーの瓶ビールぐらいしかなく、
キリンかアサヒかサッポロか…と銘柄を選択すればよかったのですが、
ビールの種類もドンドン増え、それに発泡酒第三のビールなんてモノまであって
「ここから好きなモノをお選べ!」と言われても私には選べません(^_^;)




また、この国はひとつの業態がヒットすると同じような業態が次々に現われます。
ボーリング場・珈琲専門店・コンビニ・回転寿司などなど
雨後の竹の子のように増え供給過剰で消滅していくという歴史です。




保険業界はどうでしょうか?
船団方式の昔から横並びの習性はそれほど変っていないように思います。
新しい保険の保険商品や販売チャネルは増えてても、すぐに真似され
「みんなで渡れば怖くない」とい横並びを取りたがるようです。
 



医療保険など良い例です。
外資系生保が解約返戻金の無い単体の医療保険を発売した時には
批判していた漢字生保や、オーダー・メイドを謳い文句にしていた
保険会社までもが、今では同じような医療保険を販売し
医療保険商品】が市場に溢れるのです。
私はそんな【医療保険商品】をお客様に積極的にお勧めしていませんが
TN社が現在発売している医療保険を数えてみたら9種類もありました。




こんな中でお客様みずから自分にピッタリの医療保険を選び出す事が
出来るのでしょうか?
だからこそ代理店は多数社扱うべきとか、ショップ型が良いとか、
保険比較の基準を設けるべきとか…ソッチの方向に議論は導かれ
森を見ずに、木どころか”葉っぱ”ばかり並べられ
お客様は”葉っぱ”いや医療保険を選び出さなければならないのです。




全盲のピアニスト辻井さんが話題です。
彼に限らず障害のある人ほど優れて感性や表現力を持っているようです。
我われ健常者はモノや情報を溢れる現代社会で、それが見えすぎるために
感性も想像力も失って情報に踊らされいるような気がしてなりません…。



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このブログは少子高齢化・自己責任時代に向けて保険がその社会的責任を果たせるよう
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