なぜ工場で野菜を作らなければならないのか?

 
農水省は食糧の安定供給にと『植物工場』の増設を支援するそうです。




レタス工場では土も太陽の光もいらずコンピュータ制御で
年に28毛作が可能で次々に生産出来るようです。
植物工場によって、ひとつの農作物が1年365日、同じサイズ・同じ味で
大量に安定的に供給され全国チェーンの流通や外食産業も歓迎しているようです。




でも私は素朴な疑問を持ってしまいます。
《1》 そもそも一年365日、単一作物を安定供給する必要があるのか?
《2》 豊かな風土の日本でなぜ農作物まで工場生産しなければならないのか?




四季に恵まれた日本には、もともと季節季節の旬の作物があり、
地方地方の風土に適した作物があるのです。
野菜を見て季節を感じ、その時にしか味わえない豊かな食文化があったのです。
桜の花は春に10日ほどしか咲かないから多くの心を引き付けるのであって
一年中満開だったらどうでしょう(^_^;)




地方の衰退・雇用・老齢化社会そして環境問題が叫ばれる時代だというのに
わざわざ工場で野菜を量産するシステムを作って何の意味があるのでしょうか?
たしかに人手をかけずに効率的に量産出来れば安価で消費者に
提供出来るようになるかも知れませんが、
そうなるとテマヒマかけて作る農家は立ちいかなくなるでしょう。




その季節その地方に適した食材が美味しく価値があるのです。
それは人間の健康や文化そして自然環境にも良いはずです。
野菜工場』は人間の餌(えさ)を生産しているようにさえ思います。
こんなことを国は推進し消費者がソレを受け入れてしまったら
日本の大多数を占める小さな農家は立ち行かなくなるでしょう。




地方の衰退・雇用・老齢化社会・環境問題に拍車をかけながら
工場で生産される作物を”餌”のように食べ続けていくのか?
自然と共存しながら生態系を崩さずに
ゆったりと楽しみながら、多様な食文化を守りまた取り戻していくのか?
その岐路に立たされているような気がしてならなのですが(^_^;)



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