職業訓練校のニュースを見て


先日のNHKニュースで職業訓練校の超混雑ぶりを特集していました。
中でも人気があるのは中高年でも雇用があるビル管理の仕事で倍率10倍!
…就職ではなく職業訓練校に入学するための倍率です(^_^;)
この狭き門を突破し技術を習得していよいよ就職というわけですが…
この不況で求人数が前年の半分に激減しているそうです。
訓練所の職員は卒業生を就職させるため求人企業に直接電話をするのですが
「エッ100倍!ですか」…とその競争率に絶句するのです(^_^;)




特集では51歳のリストラにあった男性にスポットをあてています。
この男性が10倍もの競争率のビル管理の職業訓練を希望したのは
その職業が好きとか高給が貰えるとかではありません。
単に”高齢者でも求人がある職業”という判断です。
でも彼がビル管理の会社に就職出来る確立は残念ながら低いと思います。
私が採用の立場だったとしても多分”彼”は選ばないでしょう.
若ければともかく即戦力としては頼りなく機転が利きそうがないからです。




特集は職業訓練校や雇用機会を促すようなコメントで結んでいますが
そんな事が現実に可能でしょうか。
10倍率の職業訓練所が全員入学出来れば今の10倍の卒業生です(^_^;)
ビル管理者の雇用をどれだけ強要出来るのでしょうか。
 



企業は収益を上げるのが目的で雇用が目的ではありません。
人件費は出来る限り減らし効率的に収益が上るよう血眼になっているのです。
OA化やIT化やマニュアル化への投資をしてリストラを図るのです(^_^)
企業に雇用を求めるのはムリがあるのです。(^_^;)
企業も人材は求めています…それは与えられた業務が何であろうと
仕事のためと割り切って確実に企業目的を達成していく
課長・島耕作のような人材です(^_^;)




でも、このような経済至上主義が行き着いて社会や環境が疲弊して
いるのではないでしょうか。
雇用に執着せず、自立してライフワークになるような好きな仕事を、
ボランティアか農業でも手伝いながら家族や仲間とジックリと見つめ直す。
雇用の為に好きでもない職業の訓練校に通う時間があるのなら
その方がよっぽどマシと…テレビを見ながら思ったしだいです(^_^;)



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