【日生・第一「逆ザヤ」解消】という記事


本題に入る前に、



今朝(厳密には5月8日)の日経新聞朝刊の一面に
【日生・第一「逆ザヤ」解消】という記事が掲載されていました。
これにより両社は体力が回復し、契約者への配当も出しやすくなり
契約者への実質負担額が軽くなると、いったような内容です。



そもそも保険会社にとっての「逆ザヤ」とは何でしょう?
それは高金利時代の【予定利率】の高い保険商品です。
今売られている保険商品の予定利率は1.5%ぐらいですが、
その頃の保険商品は5.5%ぐらいはありました。



それが保険会社にとっての『不良債権』になったのです。
【予定利率】が高いままお客様が契約を続けると(終身保険の場合)
だと今の半分以下の安い保険料で賄っていかなければならないのです。
 


でも反対に契約者にとっては…
今の半分の保険料で賄える『優良債権』です。



だから「絶対に解約しないように!」と
と私はお客様に事あるたびに言い続けてきました。



しかし、このお客様にとって大きな資産であった
『優良債権』がかなり消滅して、保険会社が配当を出せるまで
体力が回復したというのです。



満期を迎えることで消滅した保険もあるでしょうが
多くは新しいタイプの保険に切り替えられたものだと思われます。



私はこれなで多くの保険相談をする中で
そのお宝保険を、保険外交員から勧められるがままに
新しいタイプの保険に切り替えてしっまた
人達をとても多くみてきました。



私がその契約が具体的にどのような変ったのかを丁寧に説明すると、
「そんなハナシはまったく聞いていない!」と怒り出す人もいます。
しかし、そこは保険会社。
書類上では、契約者が納得して契約した事になっているのです(^_^;)



最後にこんな事を言う契約者も少なくありません。
「あんなに伝統のある一流の保険会社なのに!」
「あんなにテレビでコマーシャルをやっている保険商品なのに!」
「どうして、こんな行為を国は野放しにするのだ!」
と肩を落とすのです。
もちろん金融庁はこのような保険を認可しているのです。



お客様を裏切らないことが、長い目でみたら
保険会社にとっても大切な事ではないかと思うのですが。



日生や第一は日本を代表する生命保険会社で
まだまだ体力のある保険会社なのに
まっさきに逆ザヤを強引に?でも解消しました。
そして、とうぜんの事ですが配当を出しやすくしたのです。



お客様を大切にして逆ザヤを抱えたままの保険会社があったとしたら
配当は出せないかもしれません。



この配当の大小を保険会社の評価にするような時代になったら
またまた問題です(^_^;)



本題に入る前に…
などと言って書き出したら止まらずココまで書いてしまいました。



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