自分の首を絞めること…


いくら終身雇用や安定雇用を望んでも…
またパートタイマーや非正規雇用に対する給与のアップを望んでも、
雇用する企業側に体力が無ければ不可能です。



言い換えれば企業が生き残るために努力した結果このような状況に
なったという側面があるのではないでしょうか。
私の知人やお客様には零細企業が多くありますが
法律で最低賃金を上げたら経営が成り立たなくなるとこも出てくるでしょう。



それを国の社会福祉制度で救済しようというのも問題です。
それでなくとも国は年金や生活保護・医療・介護とお金がかかる事が山済みで
よほどの増税でもしないかぎり国家財政が破綻してしまいます。



このような状況になってしまった原因は何なのか?



(1)経済のグローバル化で雇用が安い人件費を求めて海外に流出した。
(2)投資家や株主を優遇しない企業は買収やM&Aなどで脅かされる。
(3)人件費削減のためのIT化やマニュアル化がどんどん進む。
(4)人口減少社会においては賃金だけでなく基本的に全てが縮小する。



要因はまだまだ有るでしょうが思いつくままに書いてみました。
この中で(4)に注目して頂きたいと思います。



世界に先駆けて少子高齢化社会に突入するのが日本です。
少子高齢化というのは、言い換えれば人口減少社会です。
人口が減少していくという事は必然的に経済のパイも比例して縮小します。
一方で経済はグローバル化して企業は世界をマーケットに戦いますから
(1)の現象が起きます。



日本の企業が海外の安い賃金を求めるのは主に工場のような製造業です。
サービス業というのは基本的に輸出や輸入はしにくいので
結果的に今の日本で雇用の多くがサービス業というわけです。



もちろんサービス業の中にはマクドナルドやスターバックスのような
外国企業のノウハウを輸入した日本企業も多くありますが
そこで働くのは日本での雇用者です。
これらの企業に共通するのはサービスの徹底したマニュアル化です。
これはもう海外のフランチャイズに限らず、吉野家ドトール・コーヒーも
どこでも常識のようにやっています。
それでも物足りず全国のあらゆるサービス業をチェーン化・IT化して
日本経済を活性化しようなんていう経済財政大臣の新聞発言については
このブログで触れました。



まー私の言いたい事は、そのリンク先に書いているわけですが(^_^:)




ようする政府や企業の思いのままに収益性を高めようと
人口減少社会のサービス業の隅々までIT化やマニュアル化を進めたら
それに伴い雇用も失われていくのです。




ようするに、このような経済社会で、このような雇用状況にスガっていくと
ますます労働者としての自分の首を絞めていく事になるのです。


続く(^_^;)



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