サラリーマンの歴史はたかだか…


私が『個人』にこだわるのは私自身が”組織”に馴染めない人間だという
いうこもあるのかもしれません。
だからと言って私は個人主義者ではありません。
それどころか人と会うのは大好きですし、交友関係も多いほうだと思います。



ただ国家とか企業とか団体とかの”組織”というのが私は苦手なのです。
人間は組織になるとロクな事をしないという事は先日も書きました
ロクな事をしない組織なのに、終身雇用で生涯を一つの組織(会社)に
注ぎたいという人が9割もいるというのです。



戦後の高度成長期の時代だったら、どこの企業も人手不足で
「生涯を会社の為に滅私奉公して尽くしたい!」なんて人は
金の卵として歓迎されたでしょう。
しかし今の時代に9割の人がそれを望んだとしても、それを叶えてくれる
企業が何割、いや何パーセントあるというのでしょうか?
公務員ですら終身雇用が保障されない時代なのです。



どうして、こんな現実的でない事を大部分の日本人が望むように
なったのか?私には不思議でなりません。



まだまだ日本の企業は終身雇用が可能なのに、
それをしないのは国の政策や企業が悪いと思っている人が多いから
なのでしょうか?



たしかに、この国は戦後の高度成長の中で
日本人はエコノミック・アニマルと言われながらも
驚異的な経済発展を遂げることが出来ました。
それは戦後の滅私奉公のサラリーマン社会が大きく貢献した事は
まちがいないでしょう。
ようするに、それまで生業(なりわい)としての
農業や商売などをやってきた日本人が、企業戦士として召集され
みごと、その戦いに勝ったという事はないでしょうか。



すなわち日本の労働者のほとんどがサラリーマンになったのは
戦後60年ちょっとの歴史しかないのです。
それによって色々なヒズミが出て来た事が今日の
環境や社会の問題を引き起こしているのではないでしょうか?



ようするに企業戦士としての”戦争”には目的を果たしたのだから
戦争が無ければ兵隊はいらないのと同様に
終身雇用までしてサラリーマンを雇用する必然性が無くなったのです。



たかだか60年ほどしか無いサラリーマン社会の歴史なのに…
そのような経済構造や雇用形態が未来永劫続くと思っている人が
ほとんどだというなら怖い気がします。



まだまだ”経済成長”は進めなければ、まだまだ”収益を上げなければ”
まだまだ”投資家や株主に貢献しなければ”…
と”戦争”を続けていけば”兵隊”はもとより国民も疲弊していくからです。
ようするにロクな事にならないのです(^_^;)



プロジェクトX】というNHKの人気番組がありましたが
それはまさに日本経済の発展に尽くした企業戦士の物語の
感がありました。
その番組が終了し【プロフェッショナル】という 
個人に焦点をあてた番組に変っているのも時代の変化を
あらわしているのではないでしょうか。



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