ロングテールの逆襲!?


なんだか保険関連のブログが脱線しちゃっているようですが…
ネットの本質を見極めていくことで、
今いろいろと地球上で起きている問題を考えて
そこから混沌とした世界や日本の経済をみつめ、
最終的には保険のハナシに持っていこうと思ってはいるのですが
どうなる事でしょうか(^_^;)



さて、
【ネットは「善なるもの」を集積していくのです】(^_^;)



しかし、どうも今の世の中を見ていると”ネット社会”だというわりには
「善なるもの」が集積されていないようです。
それどころか格差は拡大し貧しい人はいくら働いても貧困から
抜け出せなくなって”ネット・カフェ”で寝泊りするという
皮肉な現象すら起きています。



1年以上前に放映されたNHKの【ネット社会】の特番を録画しておいて
そのままになっていたので見ることにしました。
3時間以上に渡る大討論番組ですが、その中で私が最もネットの
大きな特性と確信している【ロング・テール】という言葉が 
出てこなかった事、いや言葉そのものはともかく
そういう見地から見た【ネット社会】が論じられなかったのには
愕然としてしまいました。



【ロング・テール】については、このブログでも何度かとり上げていますが、
”恐竜のシッポ”のように長くのびた大多数の層をさした言葉です。


世の中を見た場合、本当は、このシッポの部分が圧倒的に多いのですが
【2対8の法則】というのがあるように全体のトップ2割が全体シェアの8割を
締めてしまうというのが法則にまでなっているわけです。
よく出る例として持ち上げられるのが
本屋の売上げの大部分が限られた何割かの本が占めているが
本当は本屋にも置かれていない本が無数にあって
それを『アマゾン』はビジネスにしているというものです。



ただし、ここで私が気になるのは…
【ロング・テール】をアマゾン・ドット・コムのようなネット・ビジネスの側から
見る視点がとても多いことです。
すなわち、これからのネット・ビジネスは富裕層とか限られた人達を
ターゲットにするのではなく不特定多数の一般大衆や貧乏人が圧倒的な
ロングテールなのだから”そこをマーケットに稼ごう”というものです。



でも、こんな事はインターネットが無い大昔からとっくに行なわれいるのです。
古今東西、経済を実際に支えてきたのは圧倒的人数の庶民なのです。
宝籤・公営ギャンブルサラ金など…金持ちは手を出しません。
アメリカでのサブ・プライム問題や安価なジャンク・フーズも
大多数の貧しい人達をターゲットにしたもんです。



環境問題も、人口爆発も、食糧問題も…
すべてビジネス・チャンスと捉えて莫大な投機マネーが注がれ
なんだか世界中がエコノミック・アニマルになってきたように
私には思えてなりません。



しかし【ロング・テール】における重要な意味は…
【ロング・テール】をビジネスの対象にするという視点ではなく
【ロング・テール】すなわち圧倒的な数を占める一般庶民や
発展途上国の貧しい人達が小さな努力を積み重ねていくことで
生計を立てていく事が出来るということです。



世界人口70億人のうち、世界経済を動かし環境を破壊し、
富をも独占しようとしている人達は1割にも満たないかもしれません。
インターネットが世界の隅々まで普及することで…
【ロング・テール】の逆襲だって、ありえないとも限りません(^_^)



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