「掛け捨て」にしたいのは生保会社?


勝間氏が17年前に加入したと思われる終身保険
契約者にとってのお宝保険であり、保険会社の不良債権だったのです。



それが、たまたま勝間氏にとっては大変不幸な事に、
その保険契約をしていた保険会社が破綻をしてしまったという事です。
【日産】【東邦】【第百】【大正】【千代田】【協栄】【東京】と
最初の日産生命の破綻は衝撃的でしたが
後は体力の弱い会社から順番に7社が破綻していきました。



しかし大手生保をはじめ多くの保険会社は生き残りました。
したがって勝間氏が契約した生保会社が破綻していなければ
彼女な優良な資産としてのお宝保険になっていたかもしれないのです。



勝間氏はこれらの事から保険のコストとリスクに気付いて
彼女の持論である「保険は掛け捨てにして”投資”を!」
とどう繋がっていくのか私のワルイ頭では理解出来ないのです。(^_^;)



勝間氏は金融や投資のプロですから『コストとリスク』に対しても
当然の事として大変な知識を持っていたはずです。
そこで生命保険の『コストとリスク』に気付かされたと書かれていますが…
気付かされたのは、契約者が受ける『コストとリスク』では無く
保険会社が受ける『コストとリスク』であるというなら
勝間氏のキャリア上から見ても納得がいきます。



すなわち生保破綻や予定利率の問題で最も
『コストとリスク』を痛感したのは
生命保険会社を初めとする金融機関ではないかという事です。



破綻した生保は幸か不幸か、既契約の保険の予定利率を一方的に
引き下げる事が出来ましたが、
大手生保やかんぽ生命をはじめとする多くの生保会社は
お客様にとっての”お宝保険”すなわち保険会社の”不良債権”は
たくさん抱えてしまったのです。



この”不良債権”を少しでも減らすべく多くの生命保険会社(特に漢字社)は
予定利率の低く、しかも資産性にも乏しい新型の保険を開発して不良債権
(お客様にとってのお宝保険)の解消を図っていると私は思っています。



そして最近の生命保険商品を見渡してみると…
資産性の無い保険商品ばかかりが目につきます。
明治安田生命では来月より一時払養老保険の予定利率を
1.5%から1.25%に引き下げる、すなわち保険料の値上げをするようです。
このような状況を見ただけでも、予定利率を引き下げる事が出来ない
”お宝保険”が保険会社にとってどれだけの負担になっているかが
推測できます。




ようするに、生命保険会社にとっては
リスクは契約者が負担する変額保険や外貨建保険ならともかく
従来からある終身保険養老保険といった貯蓄性の高い保険、
特に予定利率の高い保険は保有したくない
というのがホンネではないでしょうか。




したがって「預貯金を投資に!」どうよう
「生保を掛け捨てにして投資に!」…
保険会社や金融業界全体にとっては都合の良いハナシのように
私は受け止めてしまうのですがいかがでしょうか。




さて!問題は契約者にとって、
本当に有利なハナシなのか?という事です。(^_^;)



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