リスクは国民に(^_^;)


どうして投資と言わないで
「お金に働かす」という表現をするのでしょうか?



投資をするうえでリスクを考慮するのはとても重要なのに、
「お金に働かす」と思ったらリスクの意識は薄らぎます。



日本人は一般的に地道に働いて貯蓄を好む傾向があります。
その結果、銀行や郵便局に何百兆というお金が”眠って”います。
それを”投資”に向かわそう!…
という中で生まれたキャッチ・コピーのように思います。



では”誰が”このようなキャッチ・コピーを駆使して
多くの国民に投資をさせるように薦めているのでしょう?



まず何と言っても投資商品を扱う金融機関と
それをとりまくFPや専門家でしょう。
そしてもう一つが
日本の経済を活性化したいと思っている
政府や政治家や経済人やモロモロたくさんです。
すなわち多くの人達が銀行や郵貯に”眠っている”巨額の
個人資産が”投資”に向かわそうとタクランでいるのです。(^_^;)



どうして銀行や郵貯で”眠っている”という表現をするかと言えば、
リスクを取らずに運用する事が出来なくなったからではないでしょうか。
すなわち銀行も郵貯も困っているのです。



右肩上がりの高度成長時代なら、リスクなど気にせず
どこの金融機関も横並びで業績が伸してきました。
しかし今の時代はまったく逆で、そのままにしていれば
金融機関がリスクを背負うことになるので
お客様が自己責任でリスクをとるような仕組に
大きく変ろうとしているのです。



契約者すなわち国民ひとりひとりがリスクを取って
この国の経済が活性化してもらえることを
金融機関はもとより政府も経済界もFPなどなども…
望んでいるのではないでしょうか(^_^;)



さて、これらの”投資マネー”はどこに投資されるのでしょう?
なんてったって実態経済の何倍もの投資マネーが飛びかうのです。



その結果、石油や穀物が投資のターゲットになり高騰させます。
投資ファンドは企業買収でより大きな企業収益が追求され
そこで働く人達の労働条件は厳しくなっていきます。
少しでも有望と思われる投資先があれば実態がなくても
投資マネーが殺到しITバブルのような事にもなりかねません。
不良債券までもが組み込まれた正体不明の金融商品も出回ります。



いわば昨今の修羅場のような投資市場に
何も判らぬ素人が大切な大切な預貯金までも崩して
「お金に働いてもらおう」なんて、のんびり思うのは自由ですが
本当に真面目に働いてもらって
報酬を得ることが出来るのでしょうか(^_^;)



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