なぜ銀行が変額保険を薦めるのか?


コメント欄で"投資”の話が少し出たので…
昨今の投資ブームについて触れたいと思います。



本屋に行っても投資関連の雑誌や本がたくさん並んでいます。



日本の経済を活性化しなければならいと!
政治家も経済評論家もFPも銀行窓販も、こぞって投資を煽ります。


日本には1400兆円の個人資産があって
銀行や郵貯には700兆円以上ものお金が眠っている!
これからの団塊世代は退職金や相続の資産が大量に入って来る!


と、大いに期待され待ち受けています(^_^;)


世界的には1京何千兆円という天文学的なマネーがあり、
その数パーセントでも大変な金額になり、それがITの発展で
世界の時空を超えて
有効な投資先を求めてハイエナのように飛び交う時代です。


銀行に少しまとまったお金を預金しようと思うと、
銀行員がお客様を丁重に個室にご案内して
「当行に預金しても、ほとんど利子がつかないから、
この外資系生命保険会社が発売している変額保険など
いかがでしょうか?」…と薦めてくる時代です。



「アレって本当に有利なのでしょうか?」
私も最近お客様から、よくこんな質問をされます。



私の答えは決まっています。
「私は一応は保険の専門家だと思っていますが、投資の専門家
ではないので、保険と行っても投資に近い変額保険や外貨建保険は
あくまでお客様の自己責任のみで判断して頂くようにしています。
ただし、私も”投資”の素人として単純に考えるのですが…
銀行が自分のところの預金を勧めないで外資生保の保険を薦める
のはどうしてなのでしょうかね?」
…と言ったような質問をします。



お客様は決まって
「そうよね?ちょっとヘンだわよね…きっとその方が銀行が儲かるのかもね」
そこで、また私は言います…
「私もそうだと思います、でもホントにヘンですよね、
銀行が儲かり、それを卸す保険会社も当然儲かる保険が
銀行員が言うように”預金”よりも、断然に優れた金融商品なのか?
…と投資に素人の私は単純に考えてしまうのです」



私はそれ以上はお客様の自己責任として何も言いません。
 


銀行に限らず、色々な金融商品や投資を
「”預金”よりは確実に有利」といったような表現を
頻繁に見かけるようになりましたが
確実に有利なら、そう言っている銀行なり専門家が
全資産を投入すればいいのに、薦めるばかりなのはなぜでしょう。


なんだか『競馬の予想屋』を連想してしまいます。(^_^;)

                                 ●続く




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