生命保険の需要は尽きない?


今回は六太郎さんから頂いた以下のコメントへの回答をココで書かせて頂きます。



>>「効率的にパターン化して販売しなければならないほどの需要が本当にあるのでしょうか?」

>平成18年度に各社が売った個人保険の新規契約数は1100万件!!
>中には望ましくないもの、付き合いなど問題のある契約もあるかもしれませんが、
>需要がないとは言えないのでは、ないでしょうか。



需要が無ければ我われのビジネスは成り立ちませんので需要は確実にあります(^_^;)
パターン化してテマヒマかけずに生命保険を売らなければならないほどの
需要がコノ国にあるのか?
ということに私は問題提議をしているのです。



我が国の生命保険の加入率は世界一、4人に3人は加入しているのです。
平成18年の個人保険の新契約が1100万件あったという事ですが
生命保険は通常は超長期に渡っての契約です。
毎年1000万件以上の契約が生命保険加入率世界一の市場に、
”累積”されるように、果てしなく売っていく事が出来るのでしょうか?



しかし、現実的には”果てしなく”生命保険は数字が示すように売られていて、
それに拍車をかけてモット効率的にテマヒマをかけずに売ろうというのが
昨今の流れではないでしょうか?



でもなぜ、そんな事が現実には可能なのでしょうか?
そのマジックを解く鍵は毎年1割近くもある【解約・失効率】ではないでしょうか。
毎年、多くの保険契約が【解約・失効】で消滅していってくれるなら
その分を毎年、新規契約として新たに取っていっても、市場が飽和状態に
なるという心配はなくなります。



さて、ここで問題になるのは…
生命保険に新規に加入しようという契約者のほとんどが
長期にわたる保障を求めて【解約や失効】などまったく予想もしないで契約
するのに、多くの契約が数年で消滅しているという現実です。



生命保険の契約者にとって解約や失効は大きな損失であることは
言うまでもありません。
私も生命保険契約はTN生命発足前のF生命の契約を含めると、かなりの
保有契約がありまが解約・失効は数えるほどしかありません。
特にメールの保険相談での契約での【解約や失効】は4年が経過していますが
今のところは、やむを得ない事情での1件しかありません。



お客様がしっかり納得した上で契約し、保険代理店が契約後もしっかりと
フォーローをしていれば、よっぽどの事情が無い限り【解約や失効】になることは
ないのです。



しかし現実にどうでしょう?またどうなっていくのでしょう?



毎年、多くの保険が解約や失効によって消滅し、
魅力的な装いをした新しい保険が次々に発売されています。
それらの商品の多くは昨今の医療保険に代表されるような
解約返戻金のない失効しやすい、しかも保険会社にとっては
解約リスクの少ない保険商品だったりして…
【解約や失効】は今以上に繰り替えされるようになるとしたら
生命保険の市場が枯渇することは無いかもしれません。
 


でも、それによって犠牲になるのは誰でしょうか?
ほんとうに需要があっての年間1100万件の売上げでしょうか?



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