秋桜児さんとの議論の総括(2)


私は保険会社のホームページで全保険商品の
”約款の全文”をネット上で…誰でも、何時でも、自由に見れるように
公開することを強く望んでいる事は何度もこのブログで触れています。



あえて極論を言わせて頂ければ…
それさえ保険会社が実行してくれたら、
秋桜児さんが提案される【デメリットの一覧表?】はもとより
【重要事項説明書】も【意向確認書】も、いらないと思っているのです。
もっと極論を言わせて頂ければ…
”そのような書類”が増えていく事の方が
”その保険商品”のホンシツを見失うと思っているのです。



たしかに”約款”はボリュームがあって難解ですが
いわば、その保険商品にとっての”バイブル”のようなものです。



それを判りやすくしようとすれば…
どこかを大幅にカットし、表現方法も変えていかなければなりません。
すなわち作る側のバイアスが入るという事です。
簡素化すれば、するほどバイアスは入っていくのです。



現在【重要事項説明書】や【意向確認書】が契約者に提示することが
義務付けられていますが、何が重要か?どんな意向か?と言ったような事は
お客様ひとりひとりの人生観や保険に対するニーズによって違うものです。
それをムリヤリにパターン化して、それで重要事項を説明し
意向も確認した、という事になるのでしょうか。



保険という商品はそれほど単純なものではありません。
重要な事はパンフレットや説明書の端の小さな活字で書かれている…
などとよく言われますが…
20年以上この仕事をやっていても知らない事や気付きがあって、
勉強の連続です。(^_^;)



さて…
ちょっと前に、ネットが持っている5つの効用について書きましたが
その中に入っていないで、
ネットのメリットでもありデメリットでもある大きな特徴があります。
それは…インターネットはこちらからアクションを起こさない限り何の情報も
得られないという事、その反対に情報を得たいという意思のあるものには
限りなく情報を得る事が出来るというものです。



新聞・テレビといった従来のメディアは一方的に情報を流しますが
ネットはそうはいきません、しかし、具体的なことをより深く知ろうとしたら
新聞・テレビなどとは比べ物にならない情報が得られというわけです。



ところが保険商品に関する情報をネットで検索すると
今のところは、どれも”規制”や”バイアス”がかかったものばかりで
消費者がフェアーな情報をネット上から得ることができずに
自分で考える事を諦めるしかありません。



”約款”は難解でボリュームがあって…なんて問題より
フェアーな情報である”約款”を掲載しない方が問題だと思っています。



消費者がネットで約款を見て、判らないところがあれば、
我われでもFPでも、自由に質問してくればいいのです。
私の経験上からも、消費者が自ら興味を持ち出したら難解な約款でも
次から次に質問し、こちらがタジタジになり事もよくあります。
その逆に、興味が無いお仕着せの書類など見向きもされないのです。



保険会社が本当に情報開示をしたいと思っているなら
今ある”約款”をそのままネット上で開示すれば、簡単に出来る話です。
それが出来ないとしたら、その理由はどこにあるのでしょう?



そんな保険会社が作ったお客様の為の【デメリットの開示】が
本当に有効な情報になるのでしょうか。(^_^;)



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