なぜ外資と同じ土俵に?


保険が複雑化していく要因として…
保険会社も営利企業である以上は利益の追求が必然であること、
そのためには収益性の高い保険を売り続けなければならない事に
ムリがあるのではないか、という推察をしてきました。



ただしココで『保険の複雑化』とヒトコトで言っても、
人によって捉え方が違いかもしれません。
私は保険がドラッグ・ストアの医薬品やコンビニの弁当のように
棚に並べられて売られるような商品になってしまうと
複雑化すると言っているのですが、
「何を言っているのだ!これは複雑化でなく単純化だろ!」
と言われるかもしれません(^_^;)



でも、それは販売手法の単純化です。
そこで販売される商品群は保険会社が知恵を絞って
それぞれに魅力的な装いをこらして選んでもらおうと
商品作りを競うわけですから
単純なワケがありません(^_^;)



でも、この流れは止められないのではないでしょうか?



私は【意向確認書】に対して異議を唱えてきましたが…そのひとつが
現在の代理店制度の中で自動車保険や火災保険を販売する上
そこまでの確認を契約者から取る必要があるか?という事です。
なぜならば、代理店はお客様の信頼関係でなりたっている職業ですから
意向と違った契約をしてトラブルになるような事をしていたら
ビジネスに成り得なからです。



しかし通販やショップ型や銀行窓販といったところで
例えば変額年金保険に加入し数年後大きな損失を被って
「そんなリスクがあるなんて聞いていない!」と苦情を言っても
契約時にサインさせられた【意向確認書】をタテにされたら
おしまいです。



ようするに【意向確認書】は”そのような時代”に備えて
保険会社や”そのような代理店”を守るための制度ではないかと
かんぐりたくなってしまいます(^_^;)



このような背景として、もうひとつ考えられるのは
先のコメント欄でも触れた”外圧”です。



この国は官僚主導と呼ばれていますが、
流通や農業などの政策をみていると”外圧”を背景にした
官僚主導での改革が目につくような気がしてなりません。



国内に営業基盤を持たない”外資”が参入しやすい土壌が
どんどん作られているように思われます。
私は郵政の民営化も、銀行の窓販も、そして外資の参入も
大いに賛成です…お客様の選択肢が増えることは良いことです。



ただし…
この国には長い歴史の中からお客様との信頼関係を築き上げ
それを財産に生計を立てている代理店が全国にあります。
そんな基盤の無い”外資”は新しい手法を取らざるを得ません。
その代理店の基盤をナイガシロにしてまで”外資”と同じ土俵に
下りなければならなないのか?
保険会社にしっかりと考えて欲しいところです(^_^;)



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