シンプルな保険に戻せるか?


私は保険はなるべくシンプルにして…
その保険本来が持っている機能を理解して
それを上手に利用することをお客様に提案してきました。



しかし、保険商品は複雑になる一方で
保険本来が持っている機能、例えば解約返戻金が一方的に削られたような
商品が多くなってきたような気がしてなりまん。



今回の保険金不払いの要因の一つが”保険商品の複雑化”で
保険会社自身が内容をよく理解していないというお粗末なものでした。
その保険会社が信頼回復のために何より先に取り組んだのが
【意向確認書】で…
それは契約者が契約内容を充分に理解して契約した事を確認するもので
契約者は署名することが義務づけられたのです。



順番からいったら、まず保険をシンプルに判りやすくするのが先で
その後はじめて【意向確認書】による契約内容の確認を契約者に
義務ずけるというのがスジではないでしょうか?
そうでなければ契約者が補償(保障)内容を充分に理解するなんて
とても困難なはずです。
 


それでも恐ろしい事に(^_^;)
今年の春以降の自動車保険や火災保険、そして9月以降の
ほとんどの保険の契約者は全員!補償(保障)内容を充分に理解した
上で契約したことになっているのです。



もちろん私自身の契約の中にも【意向確認書】によって、いろいろとお客様と
契約内容について話す機会が出来て、プラスになったこともありますが…
私の言いたいは順序です(^_^;)
まずは保険のシンプル化です!
TN社も”抜本改革”で保険を判りやすくシンプルにする、と言っていますが
本当に出来るのか? 
今の保険業界の流れをみていると本当に出来るのか疑問が残ります。



今の保険業界の流れとは…
販売チャネルの多様化や大型化で多種多様な多くの保険会社の保険商品が
一ケ所で選べるようになるという傾向です。



しかし私の個人的な考えですが…
保険を判りやすく提供するには、素材として優れている保険が数点あれば
充分だと思っているのです。
その素材を使って、契約者のニーズにあった設計をすればいいからです。
ようするに薬剤師のように調合の技術です。



ところが最近はドラッグ・ストアのように出来合いの医薬品の品揃えをして
お客様に選んで頂こうといういうな保険販売が増えてきたようです。



こういった販売が主流になっていくと、
やがて保険会社は保険商品のメイカーとして他社と少しでも違う
魅力的に見える?商品を開発し卸そうということになると
なかなかシンプルな保険は出来にくい…というのが私の推測です。



このようなことは私の望むところではありませんが、
保険がますます複雑になっていけば
Dr.KENのメール相談が増えるかもしれませんね(^_^;)



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