膨大化する投資マネー


我が国には1500兆円の個人資産があると言われています。
そのうちの700兆円ぐらいが金融資産で、
その多くが銀行や郵便局の低金利の貯蓄として持たれているようです。



そこで、このような個人が保有する金融資産をいかに獲得するかが
金融ビジネスのターゲットになっています。



多くのFPや金融の専門家は、個人資産をこのまま眠らせてしまっては
個人や国家にとっても、大きな損失になるので
積極的に投資をするように…と勧めているようです。



生命保険の分野でも投資性の高い、変額年金保険や外貨建保険が
特に銀行の窓販などで沢山売られているようです。
しかし私は基本的にそのような保険商品は販売していません。



なぜばらば、私は保険屋であって”投資”のプロではないからです。
変額年金保険や外貨建保険が”儲かる”と契約者に責任を持って
言うことが出来ないからです。
でも銀行ではたくさんの契約が取れているようです。



銀行は多くの現金を持っている人達をたくさん知っているわけですから
「ウチの銀行に預金するよりこの○○保険に加入した方が金利が良いですよ」
…と言って数多くの契約をとっているようです。
銀行でそう言われたら、お客様は信用すると思います。



でも、素朴な疑問として銀行が自分のところの預金を勧めずに
代理店として、よその会社の保険を積極的に薦めるのはなぜでしょう。
それは多分ですが、契約者から預金を取るより代理店として
保険を取った方が儲かるからではないでしょうか。



それだけの手数料が銀行に払える保険が、契約者にとって
銀行窓販で銀行員から勧められるように”貯蓄”より有利なのでしょうか?



銀行窓販においても、
その商品にリスクがあることは一応は説明していると思いますが
日本人は基本的にリスクに対する意識が低いので聞き逃します(^_^;)
そして何かトラブルが生じた時は”言った言わない”の問題になるのですが
契約者に勝ち目はないでしょう。
”意向確認書”の署名などが義務づけられていますから。(^_^;)



私は投資をすること事態は必要なことだと思っていますが…
そのリスクを充分に理解した上で自己責任の範囲ですべきと思います。
これも私の個人的な考えですが投資は自分の目に見える具体的なものに
すべきだと思っているのです。
例えば好きな経営者の企業とか…



しかし今の金融商品はサブ・プライムローンに代表されるように
債券が分散化され、何が何だか素人に判らないものがほとんどです。



そんな中で投資マネーが巨大化して、
石油やトウモロコシの値段を急騰させ庶民の生活を圧迫し、



そして企業は投資マネーに踊らされ、そこで働く社員は
収益の追求のため馬車馬のように邁進しなければならない…
という側面が出てくるようなのです。



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