本当に売りたいのはパック保険?


「契約者が充分に保険を理解して加入するためには
情報の開示と規制の撤廃しかない!」



私がそんなことを主張すると、よく言われる反論は
「まだ保険を売る側も、買う側もそのレベルに達していない」…というものです。
では、いつまで待てば、そのレベルに達するというのでしょうか(^_^;)



保険会社はお客様が契約を結ぶまでに【パンフレット】【見積書】【申込書】
【告知書】【口座設定依頼書】【重要事項説明書】【契約のしおり・約款】
それでも足りないと【意向確認書】まで大量の紙が消費されて
それでも契約者が保険をよく理解していないとしたら、
よっぽど契約者が愚かなのか
それとも伝え方が悪いのか、どちらかになります。



愚かな人だけが保険に加入しているとは決して思えません。
だとすると、伝え方に問題がある事になります。



保険業界は戦後、護送船団方式の全社横並びで
比較検討の余地もなく、GNP営業すなわち
義理と人情とプレゼントの保険文化?を築いてきました。
保険が自由化しても、文化というものは簡単には変りません。(^_^;)



保険会社にとって一番楽なのは、お客様が何も細かい事を言わずに
黙って保険に加入してもらえることです。



例えば空港で売られている海外旅行傷害保険のカウンターなどでは
直ぐに証券が渡せる定型化さらたパターン商品が売られています。
そこでは出発間際の乗客が詳しい説明や、質問をする事もなく、
次から次に契約している姿を目にします。
 


ひとくちに海外旅行保険と言っても、細かく分類された補償が集約された
もので、契約者によってはほとんど必要のない補償があったり
他の保険とダブっている事ものもあるし、思い違いしている補償もあるのです。
また、家族での旅行の場合は一緒の証券にすれば割安になるのです。



よく海外旅行をされる私のお客様の多くは、そのお客様専用バージョンを
設定しているため旅行ごとに連絡頂だいていますが、
空港での光景を見るたび
ラクでウマイ商売をしているな」と思ってしまいます。(^_^;)



売る側にすれば、これが理想ではないでしょうか。



漢字生保の【定期特約付終身保険】や
【定期特約付アカウント保険?】といった大型パケージ保険を
主力商品においているのも…
損保会社の最近の自動車保険が大型パッケージ保険のように
なってきたのも、また火災保険までがそのようになってきたのも…
 


本当は少しでも保険料の単価を上げようと思っているからでは
ないでしょうか?
ひとつ、ひとつを分析し、これはいらない…なんて言われたくない
というのがホンネなのではないでしょうか。



ようするに、あまり詳しい説明はしたく無いと(^_^;)



「なるべく(保険会社の)収益性のためにパッケージ型を売って欲しい」
旅行保険についてですが…実際に保険会社から聞いた言葉です。



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