ネット時代!保険の歩き方 (44)


私が恐れているのは…
顔もみぜず、姿もみえず、ただ何となくその時の”空気”によって
ひとつの方向性に流されていく事です。



これは”この国”の習性でもあるようですが…
そのメリットは責任の所在を曖昧に出来ることです。



郵政の民営化や銀行窓販などによって保険業界が再編され
消費者にとっての新しい販売チャネルが増えていく事は
決して悪いことではなく、自然の流れだと思っています。



しかし問題はそういった流れの中で小さな個人代理店が
自分から合併か廃業か、または中核代理店への吸収か…を
選択をしなければならないような
”流れ”や”空気”がすでに出来上がっていることです。



その”流れ”や”空気”の中で選択をしてしまったら、
それは選択した者の自己責任になってしまいます。

特攻隊も、慰安婦も、集団自決した沖縄の人達も
”自己責任”かもしれません。
しかし、その時代に流れていた”空気”はどうだったのでしょう?
それ以外の選択肢が無いほどに追い込まれることもあるのです。



戦争と代理店の話を結びつけるのは極端かもしれませんが、
私の周囲でも、実際にこのままでは生き残れないと深刻に
考えている代理店は少なくないのです。



代理店同士の合併というのは、これまでいくつも見てきましたが
私が知る限りですが、ほとんど上手く行っていません。
合併によって完全に契約者を共有し、その契約者に対して
合併によるメリットやフォロー体制を明確に打ち出せば良いと思うのですが
個性的でがんこ者の多い代理店には(^_^;)
それが出来そうで出来ないのが現実のようです。



大型代理店への吸収も問題です。
そもそも大型代理店が何を考えているか?で、
その代理店の運命は決まってしまいます。(^_^;)
多くの大型代理店は保険会社同様、効率性、生産性を追及しますので
効率性の悪い代理店は冷たく扱われ、既契約はもっていかれ
遅かれ早かれ、お払い箱になる可能性が高いのです。



このような一連の流れの中で
小さな効率性の悪い代理店が淘汰されていくことが
本当の意味で保険業界にとって良い事なのか?
そして消費者にとってもメリットのある事なのか?…です。



消費者にとっての新しい販売チャネルが増えていく事は
悪い事だとでは無いと私は冒頭でも述べました。
しかし、効率性は悪くてもコツコツと地道に契約者との信頼関係を
築いてきた小さな代理店が、生き残れないような”空気”だけは
無くしてもらいたいと私は思っているのです。



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