ネット時代!保険の歩き方 (37)


保険会社も営利を目的とした法人企業である以上
常に収益性を求めて”成長”を追い続けるのは当然なのかもしれません。
それは保険代理店にも言えることなのですが
保険代理店の場合は、ちょっと複雑です(^_^;)
特に私のような個人レベルの、しかもキャリアの長い代理店はとても複雑です。(^_^;)



若くて保険を始めたばかりの代理店なら、バリバリ契約をとっての
成長路線をまっしぐらに走るでしょう。
大型代理店も、そのスケール・メリットを有効に利用するため多くの営業社員に
ハッパをかけて右肩上がりの増収を目指すでしょう。



しかし、個人レベルの代理店は右肩上がりの成長を続ける事が
困難な仕組になっているのです。
契約者が増えれば、それだけ”保険事故”や”更改・異動”といった
メンテナンス業務に仕事の比重が移っていくからです。
 


右肩上がりの永続的成長?を目指す保険会社は
成長が止まった小さな代理店は廃業して頂き、
大きな組織の代理店に吸収していくことによって
「売る機械として」(^_^;)販売に専念してもらいたい
と思っているよいうに私には見えてしまうのでえす。



しかし、これは私の知る限りですが…
このようなカタチで吸収された代理店主が新天地で
”売る機械”に専念しバリバリと保険契約を取ったという話は
あまり聞いたことはありません。
それどころか、その数年後に廃業してしまうケースが多いのです。
それでも保険契約が保険会社や大型代理店に残っていれば
”成功”なのかもしれませんが、そのような形で移行された保険契約は
長くは定着しないのが一般的なのです(^_^;)



ようするに良し悪し別として、この国の保険代理店制度は
お客様と顔の見えるカタチで”入り口”と”出口”をセットでフォローすることで
成り立っているビジネスという側面もあるのです。
個人代理店が長く継続してこれたという事は
”出口”に対して手を抜かずにやってきたという証(あかし)ともいえるのです。



TN社は我が国を代表的する損保会社のようですが(^_^;)
それは全国に何万とある代理店が一人一人の契約者と長い歴史
の中で信頼関係を築いてきたからではないでしょうか?



逆の見方をすれば、保険市場に新規参入するところは
そのような地盤がないから、新たな戦略を取らざる得ないのではないでしょうか。
それなのにTN社をはじめとする従来からの保険会社も
外資や新規参入の戦略に同調し?代理店の淘汰をしていくようです。



このような戦略が本当に正しいのか?…それは
保険を成長産業と見るか
成熟産業と見るか
で大きく違ってくると思います。



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