ネット時代!保険の歩き方 (35)


保険業界における”成長”とは何でしょうか?
(なんだか【損害保険業界ノススメ】のタイトルのようですが(^_^;)



極単純に考えたら、より多くの人がたくさんの保険に加入し続ける事で
保険会社も代理店も売り上げを伸ばし収益を上げることだとします。



保険という商品が『消費財か?資本財?か』という見方があります。
昨今の医療保険や生命保険などを見る限り”消費財”としての保険が
たくさん出回っているように私に受け取れます。
すなわち保険会社は保険商品をどんどん生産し、それを効率よく販売し
消費者にどんどん保険を消費してもらおうという戦略が見えてきます。



その手段として、小さな代理店を統合して大型代理店にしていこう
というのが、こらからの流れのようです。
農業に例えるなら、自然と共存しながら生業(なりわい)として細々と
やっている小さな棚田にブルトーザーをかけて、
会社組織の大きな農場を作って、生産性や効率性を上げて
どんどん米を生産し、販売していこうというようなもではないでしょうか?



お米の場合は消費者にとって安くて美味しいお米が手にはいれば
それで良いのかもしれません。
しかしアメリカやオーストラリアでまったく同じ品質のお米が出来るようになり
消費者にはもっと安く、それらのお米が手にはいるようになってしまったら
大型農場の存在価値が無くなり破綻してしまうかもしれないのです。
棚田を残していれば自然環境は保たれ
アメリカやオーストラリアと競合しない消費者から支持される
付加価値の高い美味しくて安全なお米が作られていたかもしれないのです。



大型農場に雇用されれば労働時間も給与も安定し生活の不安は減るかも
しれませんが定年や解雇や破綻だってあるかもしれません。



生産性・効率性・収益性…すなわち”成長”を追い続ける農業。
収益性を優先せず自然との共存の中で一人一人の個人が
人生を楽しみながらの納得のいく農業。



どちらに”ほんとうの豊かさ”があるのかを考えることは
21世紀には不可欠な問題であるはずです。



保険を農業の話しに例えて書いてしまいましたが…
お米は日本人の誰もが一定量を消費する主食ですから
『効率よく』『たくさん』生産して売るという事にも
社会的ニーズや消費者ニーズがあると思います。



しかし、保険という商品は『効率よく』『たくさん』売るという事に
消費者のニーズが本当にあるのか?



次回はそれをジックリ検証したいと思います(^_^;)



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