保険金不払いに思う ⑬

私が契約者の前でTN社の社員にケータイで怒鳴っているのを聞いて
その契約者は慌ててこう言いました。
「もうイイですよ!チョットお聞きしただけですから…サインしますから。」



ようするに、まったくまかせきりのタイプはもちろん…
徹底的に納得してサインしようというタイプも…
最終的には”納得せずに”サインをしなければならないのです。



この時、契約者はどんな気持ちでサインをするでしょうか?



私はこの【意向確認書】を契約者に説明するとき…不本意にも
「昨今の保険金の不払いなどの一連不祥事の対策の一環として…」
などと言わざるを得ません。
最初から契約者に「私には納得出来ないものですが…」などと
言ってしまえば、【意向確認書】に取り合って貰えません。



契約者は「保険金が貰えなくなるのではないか?」という
不安を抱えながらも、結局は”私”を信頼してサインをしてくれるのです。



今回の不祥事の発端は…不適切な保険金の不払いです。
保険会社が払うべき保険金を契約者に支払わなかったのです。
その中には告知義務違反を理由に支払わなかったものも数多くありました。
それが、いつのまにか…
告知義務違反をすると保険金が支払われないというレトリックになって
保険会社は【意向確認書】で契約者にプレッシャーをかける
カタチになっているように私には思えてしかたありません。



私はTN社の社員によく質問します。
「【意向確認書】は何のためにするのか?」…これにはもっともらしい回答が返ってきます。
「【意向確認書】は契約者にとって何のメリットがあるのか?」
…この質問に明解に答えた社員は一人もいません。


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