保険金不払いに思う ⑧
そのテレビ番組は損保会社の過去５年間の
”不適切な”保険金不払いの発表を受けて作られたものです。
番組の冒頭にキャスターは「その実態に迫ります」と言っておきながら
番組の大部分を”適正”な不払いである告知義務違反について放送しているもです。
これはこの番組に限ったことでなく多くの番組がこのような報道をしています。
告知義務違反によって保険金がもらえなかった事例は【国民生活センター】に
寄せられたものを取り上げているのです。
このような報道をされると、消費者はどのような受け取り方をするでしょうか？
「最近、保険会社の不払いが続いているけど、告知をちゃんとしなければ
保険金をもらえなくなる！」…と思うのではないでしょうか。
その事自身は間違っていないのですが、事件の本質がぼかされてしまいます。
実際に私はこのような経験をしました。
保険金不払いの報道が始まって以降【保険選びネット】の掲示板での相談が
なぜか？告知に関するものが急増しだしたのです。
「告知を正しくしなければ保険金がもらえないというのは本当か？」
「ウツ治療を以前にうけたのを忘れて告知せずに加入したけど大丈夫か？」
といったよいうな質問が山と押し寄せてきたのです。
それに対してプロとなのる回答者の一部が決まり文句のように
「告知はありのままスベテを告知してください、
そうでなければ保険金が支払われなくなります」と言った回答をするのです。
このようなやり取りが繰りかえされると、私もコメントを入れざるをえません。
「報道されている保険金の不払いは、告知義務違反を理由にして保険金を
支払われなかった保険会社が罰せられているのです。
↑の例にたとえると、ウツ以外の病気で入院や手術をした場合に
保険会社が保険金が支払わないような事が問題になっているのです」
でも、このようなカキコミをすると
「お前は告知義務違反を誘導するのか！」と責められ
不適切な保険金不払いのホンシツがドンドン見えなくなってしまうのです。
このブログは少子高齢化・自己責任時代に向けて保険がその社会的責任を果たせるよう
そして、こらからのライフ・スタイルに適応した納得できる保険撰びが出来るよう
Dr.KENの熱い思いを込めたもので、特定の団体や商品を中傷するものではありません。
