原発事故の損害賠償

  
一応は保険のブログなのに、ここのところ今回の大災害関連の事ばかり…
前回のブログのコメント覧では
元祖FPの小野瑛子さん、日本アクチュアリー会の重鎮・坂本嘉輝さん
それに単なる保険屋のワタシと60を超えた熱き3人が(^_^;)
今回の大災害における政府の対応と国民の反応に関してバトルをしています。



そんな中で、小野さんが坂本さんに【原子力損害賠償法】に関する
毎日新聞の記事に関して質問し坂本さがそれに答えています。
という事でひさびさに…と言っても震災がらみではありますが
今回は保険のテーマでいこうと思います。



毎日新聞の記事のタイトルは
【福島第1原発事故 賠償補償料足りず 差額、国民負担に】
内容を要約すると…
この制度によって被災者に最高1200億円までが支払われるのだが、
これまで電力会社が支払ってきた金額の累計は150億円。
残りは国すなわち国民負担になる…というもののようです。



これに対して坂本さんの説明を基にした私なりの解釈ですが…
この制度は自賠責保険のような電力会社に義務付けられた強制保険。
電力会社が”保険料”を払って最高1200億円まで補償が受けられる。
この”保険”は掛け捨てで、その保険料分は国が別の事で使っちゃているので
保険会社の立場である国としては1200億円はキッチリ払う義務がある。



それを超えた分は東京電力が払う事になるという事ですが
まずは年商5兆円の東京電力に頑張って貰うしかないでしょう。(^_^;)



坂本さんが、賠償保険の料率に触れたところがありますが…
個人賠償責任保険は1億円も無制限も保険料はほとんど変りません。
しかし”原発賠償保険”?があったとして1億円と無制限の保険料の違いは
数万倍になったとしても保険会社は引き受ける事は出来ないでしょう(^_^;)



原発事故の被害は地球の問題で留まるところがありません。
姑息な賠償制度を考えるより原発の存在を問う時が来たのでは。



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