保険業界と農業の類似点


私がこれだけ一社専属代理店が良い!
それも個人レベルの小さな代理店が良い!
…と叫んでも実際の流れは
監督官庁金融庁)や保険会社が薦める大型化・効率化です。



保険代理店の唯一の収入源である代理店手数料は
売上げの多い代理店はより手数料が増え
売上げの少ない代理店はより手数料が減りました。
これでは小さな個人代理店は辞めてしまえ!
続けたければ何件かの代理店が一緒になって大型代理店を目指せ!
と言っているようなものです。



これと同じような事が農業の世界でも行なわれているようです。
農地4ヘクタール未満の農業者への助成金カットです。



これは小規模農家は辞めてしまえ!
続けたければ何件かの農家が一緒になって大型農業を目指せ!
と言っているようなものです。
これは農民の怒りを買って先の参院選で一人区の全てで
自民党が全敗する結果の要因になったと言われています。



個人で細々とやっていても効率が上がらないから
団体になってもっと生産性を上げて頑張れ!…という事なのでしょう。
でも農業も供給が追いつかないほどの需要があるのでしょうか?
日常生活で米や野菜が不足しているという実感は私にはありません。
米の需要も下がるばかりで米あまり状態は続いています。



ただ、国の政策として食糧の自給率を高めようとの考えがあるようです。
しかし今では、国産米と品質の違わない美味しいお米が
海外から何分の1の安い価格で入って来る時代です。
日本が効率性の高い農業をやったからと言って勝ち目があるのでしょうか?
 


そこまでして自給率を上げる必要が本当にあるのでしょうか?
グローバル化した世界の中で、そこまで自給率にこだわるのは
”戦争”に備えようとでも思っているのでしょうか(^_^;)



農業を産業に変えてまで生産性を高める必要があるとは私には思えません。
それによって、日本の原風景が消え、
自然や文化そして環境が破壊されていく方がよっぽど問題ではないでしょうか?



まず、消費者の視点から考えてみましょう。
味も品質もまったく同じであれば安い方が支持されます。
それをムリやり高い国産米だけを押し付けられてはたまりません。
しかし抜群に品質の良い有機栽培のお米なら値段が高くても売れます。
お米以外の農作物もこだわりのある付加価値の高い作物を作って
その価値を判ってくれる消費者に直接販売すれば安い輸入野菜や
大農場で効率よく作られた商品に負けないはずです。



大切な事は消費者にとって、そして農家にとって、何が好ましいか?で
国家や農協の犠牲になる必要はないと私は思うのです。



でも、国は少しでも税金が取りやすい仕組を考えようとしますし
既得権者はソレを守るためにいろいろと考えるようです。



なんだか今回は農業の話で終ってしまいましたが…
保険業界と似ているとは思えませんか。(^_^;)



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