【介護】での雇用創出に反対な理由


【介護】の分野での雇用拡大が叫ばれているようです。
私も母が要介護5の認知症介護施設に定期的にお世話になっているので
現場の過酷さに比べ賃金の安さは本当に気の毒だと思っています。




特に認知症の介護は私には到底出来ない仕事です。
食事は4人づつテーブルについてするわけですが会話があるわけでもなく
一人で食事が出来る人は少なく、中には食事を撒き散らしたり
茶碗を投げつけたり、ケンカをしたり、トラブル続出です。
そんな中でヘルパーさんはモクモクと効率的にスプーンで老人の口に食べ物を
運んだりして食事をさせなければ、終ることは出来ません。




私の母は、とても穏やかでおしゃべりが大好きな人ですが
認知症が進んだ上に全盲になってしまったため場所や時間の感覚はなく
静かに車椅子に座っています。
ただ全盲になって逆に耳がとてもよくなり、人が話しかけてきたり音楽が流れると
とても楽しそうに反応します。
私が声をかけると、最初は誰だか判らないのですが、母の好きな歌を口ずさんだり
母が反応する話題を持っていけば、もう生き生きとしてきます。
私たちが食事時間に訪問し母の食事介護を任されると、よくしゃべり楽しなって
食事を効率的にさせる事が出来ずタイム・オーバーになってしまうのです。(^_^;)




定期的に介護施設に通うと、お年寄りひとりひとりの顔や個性もわかり
簡単な会話や挨拶が出来る人も増えてきます。
そしてココにいるほとんど全ての老人が孤独に耐えて人との触れ合いを求めて
いることが判ってくるのです。
とても凶暴だと思っていた老人がとても優しかったりするのです。




大切な事は…家族だけでなく一人でも多くの人が、このような老人と
コミニティがとれるように施設も情報もオープンにすることだと思います。
年齢を問わず、時間を問わず、好きな時間に好きな老人のところで
好きなこと(例えば楽器を弾くとかダンスするとか)をするだけでいいのです。



ヘルパーを増やし賃金も上げるとなると結局は国民負担です。
それよりそのようなボランテァが無数に増える方が
ヘルパーを専門職として高給にする事も出来
やりがいのある仕事になるのではないでしょうか?




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